研修:意思決定支援について
年が明け、あれよあれよという間に3月となりました。
元旦から大地震に見舞われた能登地方の報道では、
停電や断水、道路の土砂崩れなど、インフラの途絶に関連して、
高齢者施設や障害者支援施設入居者の避難の難しさを伝えるものもありました。
地震大国に住んでいる以上、いつか必ず自分たちも直面する事態なのだと
気持ちを新たに致しました。
2024年1月30日、2月9日の二日間、泉区総合庁舎にて
『イチから知りたい 意思決定支援について』の研修に参加しました。
泉区障害福祉自立支援協議会主催、星谷会理事長の河原雄一氏を講師に迎え、
30人以上の区内の各福祉施設職員が、グループワークを含む計4時間弱の講義を受けました。
講義の初頭では、津久井やまゆり園の事件概要に触れられ、我々が障がい者福祉に携わる上で、
社会的優生思想の排除や虐待防止の取り組みが喫緊の課題であることを説いています。
『障害の重い人でも、必ず”意思”はあり、考えや気持ちを持ち、自分で決めることが出来る』
その考え方を根幹として、利用者がより意思を表現しやすい支援方法、
そのために必要な情報収集、職員がくみ取るための工夫や心構えを学びました。
普段の支援業務では思い至らない発想や、経験豊富な方からのアドバイスを頂ける
とても有意義な時間でした。
『利用者が何を望んでいるのかを知ることが大事であり、知ろうとする姿勢が虐待防止にも繋がる』
講義にあったこの言葉を噛み締めながら、今後も仕事を続けて参りたいと思います。